ボディケアなどの技術研修で最初は
「力で押そうとしない体重で入れるんだ」
「圧が弱い、入ってない」
などと言われることがあると思います。
自分は言われてました。
やり方や順番も覚えなきゃいけないし同時に覚えることが沢山あって大変だと思います。
そんな中知っておいて欲しい施術の基本的な技術があります。
それは、
- 体重圧
- 強もみ
- 圧の(押す)方向
この3つです。
ではそれぞれ詳しく説明していきたいと思います。
体重圧とは
体重を指先に乗せて押していくことです。
そのままですが、最初は力で押そうとしてしまいます。
パワーがある人は尚更です。
自分が研修のときは、
「全部力で押しちゃってる」
と言われてました。
お客様の体に乗っかるのではなく、指先に自分の体重を乗せるのです。
簡単に聞こえるかもしれませんが、これが本当に難しく、何年経っても出来ない人もいるくらいです。
体重圧が何故必要なの?力で押すのと何が違うの?
体を押すことなんて力で押そうが、どうやろうが押すことに変わりないでしょ。
と思うかもしれませんが、
仮に力で押した場合お客様の身体はどう反応するかというと、
痛みを感じます。
例えゆっくりと力で押したとしても痛みを感じてしまうのです。
これが体重圧で押した場合、速く押したとしてもお客様は気持ちよく感じます。
これは施術を受け慣れているお客様であればあるほど敏感に感じ、力で押しているとクレームになることもあります。
体重圧のやり方
例えば、
背中を押す場合、斜め後ろから押すポイントに指を置き、
そこから自分の体をシフトすると同時に指に体重を乗せていき、
置いた指の真上に体が来た時に体重が最も乗った状態になります。
体重を乗せるということは指に全体重がかかるため、耐えられる指になる必要があります。
研修中やデビューしてからも指が痛くて体重を乗せたくないと思うかもしれませんが、そこはどうにか耐えてやり続けて下さい。
3ヶ月(施術本数によって違いますが。)くらいするとある日突然痛く無くなる時が来ます。何故今まであんなに痛かったんだろう?と思うくらい。
因みに指が痛く無くなるのは指が出来たからとよく言われてますが、それは指が出来たのではなく慣れただけです。
本当に指が出来るのは数年かかると思います。(個人差はありますが)
体重圧に関してはこちらの記事で詳しく書いてますので参考にしてみて下さい⬇
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強もみとは
お客様の体を強く押す事です。
これもそのままですが、非常に難しい技術です。
これも力ではなく体重圧で行なっていきます。
力で強く押すのには限界があるので、
如何にして指に体重を乗せられるかがポイントになります。
サロンに来るお客様は身体のとても硬い人が多いので強く押せないだけでも、他の施術所者と変わって欲しいと言われたり、
最悪はそのまま何も言わず二度と来店されなくなることもあります。
自分はこの手のクレームはデビュー当時に出したことがあります。
当時は温浴施設に入っているリラクゼーションで勤務していましたが、お客様は自分に直接クレームを行ってくるのではなく施設に言って帰られて、
後からマネージャーに圧が弱かったとクレームが入ったと言われました。
強もみに関してはこちらの記事で詳しく書いてますので参考にしてみて下さい⬇
圧の(押す)方向とは
凝りをとらえたとして、そのポイントをどの方向に押すと最もほぐせるのか、気持ち良くさせられるのかが全く違ってきます。
特に首、肩の施術は押す方向によっては不快に感じることもあり、
筋肉や凝りをとらえているのは前提ですが、
効かせる方向も常に考えながら施術していくとのが重要なポイントです。
これも仲間の体を借りてどの方向が最も効かせているか確認しながら練習していきましょう。
お客様は殆どクレームを言わない
お客様は文句を言いにくいものです。
実際に自分がお客様として何処かのお店に行って、店員さんに少し失礼な態度を取られたとします。
その時に心の中では言いたいんだけど、言えないって事あると思います。
それと同じでお客様が
「このセラピストさんあまり上手くないなぁ」
「全然気持ちよくないなぁ」
「ただ痛いだけだなぁ」
と思っていても何も言わないものです。
そして黙って帰って家で二度と来店されなくなります。(お客様はなんとなく不満な表情をして帰られます)
そうなると、売り上げが減っていき、自分が損するだけでなく、先輩が築き上げてきたものやお店にも迷惑をかけることになります。
ボディケアで最も覚えたほうが良い施術箇所はこちら⬇
まとめ
ボディケアの技術で大切なものは3つ。
- 体重圧
- 強押し
- 圧の方向
この基本的な3つのことをしっかりと身に付けられるよう練習を積んでいきましょう。
逆に、この3つのことが出来ていればどのリラクゼーションでも通用します。