リラクゼーションサロンの求人を見ると、
完全出来高制
完全歩合
[委]
と出ているところがあると思います。
これは全て「業務委託契約」というものになります。
業務委託契約を結ぶと「業務委託者」になり自営業と同じで「個人事業主」になります。
正社員やアルバイトだと分かるけど、業務委託ってどういうもの?となる人も多いかと思いますので、そのへんについて書いていきます。
リラクゼーションサロンの会社に就職した場合
「施術場所を提供するのでここでお客様を施術し、その代金の何パーセントかを会社が頂きます。」
と業務を委託されて行う仕事になります。
簡単に言うと会社に勤めているのではなく、場所を借りているだけという事です。
正社員などの雇用契約(労務に服することを約束する事に対して、報酬を与えることを約束する契約)と違い、毎月決まった給料が発生するものではありません。
業務委託者は施術をした時間だけ給料が発生します。
なので施術をしていない時間は何時間勤務しても給料は一切発生しません(最低保証制度がある場合は除く)。
1日勤務しても1人も施術出来なければ収入は0円です。
私が最初に配属した店舗はあまり忙しくなかったので「今日1人も施術出来なかった」なんてこともありました。
業務委託の給料はいくら位支払われるの?
業務委託は歩合制のところが多く、
歩合制とは、成果報酬型になります。
本人の業績や成果によって給料の金額が変わる制度です。
なので良い成績を上げられれば給料が上がり、成果が良くなかった場合には給料が下がります。
どの位の報酬が入るの?
報酬の割合は入社時または店舗配属時の契約によって決まります。
「貴方に支払う金額はお客様から頂く金額の何パーセントになりますよ。」という契約を交わします。
例えば、報酬が36%の契約だった場合、
「60分コース6000円」の施術を行ったとします。
施術者が貰える報酬が
6000円の36%=2160円(新人の場合)となります。
残りの
3840円が会社の取り分となります。
これだと会社がかなり取っている様に見えますが温浴施設やテナントに家賃を払っているので会社の利益もこれより低くなります。
会社によって歩合の率は変わりますし、経験者か未経験者でも違ってきます。
経験を積んでいくと、指名数や勤続年数によって歩合も上がっていきます。
ここまでは60分2980円のところ以外のリラクゼーションサロンになります。
60分2980円のサロンの歩合
60分2980円のサロンの歩合は大体、60分施術して1800円〜2000円の報酬になります。
こういったところはもとの値段が安いので報酬は一律で決まってますね。
その他に、固定給や時給のところもあり、会社員やパート、アルバイトと同じくお客様を何人施術しても給料が決まっている会社もあります。
インセンティブとは
簡単に言うと指名料のことになります。
求人に歩合給+インセンティブまたは固定給+インセンティブなどと表示されていると思いますが、
頑張って指名をとるとプラスで給料が上がっていきますよと言うことです。
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歩合制、固定給のメリットデメリット
歩合制のメリット
お客様を施術した人数だけ報酬を得られることです。なのでモチベーションが違ってきます。
何人施術すればいくら貰える。今日は何人施術したからいくら稼げた。
など頑張った分だけ給料が増えていくので自分のやる気、働く意欲が上がりやすいことです。
歩合制のデメリット
それは忙しくない店に入ると稼げないことです。
やる気と期待を持って入社してもお客様が少ない店舗だと、稼げないどころか生活すら困難になってきます。
その内モチベーションも下がり、辞めようかなぁ他へ転職しようかなぁと考えたりするようになってきます。
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確定申告が必要
業務委託者は個人事業主になります。
自営業と一緒ですね。
なので確定申告を自分で行う必要があります。
それが少し手間ですかね。
自分で確定申告を行うのが面倒なら専門の業者さんに頼むことも出来ます。
お金はかかりますが、融通が利きやすく上手にやって頂けますので頼むのもいいかと思います。
因みに私は業者さんに年間43200円(月々3600円)で頼んでます。
自分行う手間を考えると大分楽になってます。
固定給、時給のメリット
会社によっては固定給、時給のところも数多くあり、メリットは基本的に生活の保障がされていることです。
お客様が少ない店舗に配属されても決まった給料が毎月入ってくるのでその辺は安心してキャリアを積むことができます。
固定給、時給のデメリット
モチベーションが上がり難いことですね。人にもよりますが、どれだけ施術しても給料が決まっているため慣れてくると、
施術したくないなぁと思うようになってくることもあります。
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まとめ
セラピストの雇用形態「業務委託契約」
についてでした。
業務委託契約は自由度と引き換えに実力主義で季節によって稼げる時とそうでない時の差があり、安定しない要素があります。
ですが人によっては会社員では決して手に入らないような金額を稼ぐセラピストも多くいるのも事実です。
しかし給料が低くても安定を求めるなら正社員です。
どういったところを選ぶにしても最初に入社する会社、配属店舗でこの仕事を続けていけるか、
将来が決まってくると言ってもいいと思います。
どこに入るかは慎重に決めていきましょう。