リラクゼーションセラピスト検定2級・1級の資格て?
という方が多いかと思います。
これはリラクゼーションで働くため、施術を行うために必要と「一般社団法人日本リラクゼーション業協会」が考えた資格になります。
今回は、リラクゼーションセラピスト検定について、どのような資格かその必要性、メリット・デメリットについても書いていきたいと思います。
「一般社団法人日本リラクゼーション業協会」とは?
一般社団法人日本リラクゼーション業協会とは、
リラクゼーション業界の社会的認知度を高めることを目的として2007年に設立された組織です。
どのような組織かと言うと、
株式会社ボディワークホールディングスの代表が理事長を務め、
「ボディーワーク」「リバース東京」「エーワン東京」「ベルエポック」「リラク」「りらくる」「ヘルセ」「ベアハグ」
など大手のリラクゼーションの会社が会員として集まる組織です。
リラクゼーションセラピスト検定の資格とは?
正式には、
リラクゼーションセラピスト認定資格2級
リラクゼーションセラピスト認定資格1級
という名称になります。
これは、リラクゼーション全般に関する民間の資格になりますが、民間の資格と言っても専門学校の資格ではなく、
一般社団法人日本リラクゼーション業協会がセラピストの技術や知識向上のために考えた、先程も述べた協会の会員になっている会社共通の資格になります。
会員になっている大手の会社に就職すると必ずと言っていいほど取らされることになると思います。
2級は半強制的にね…。
リラクゼーションセラピスト認定資格の内容は?
リラクゼーションセラピスト認定資格の内容は幅広く学ぶ必要があります。
【2級資格】
- 解剖生理学
- 骨格系
- 筋系
- 脈管系
- 内臓系
- 神経系
- 感覚器系
- 一般臨床
- 衛生学
【1級資格】
- お客様とのコミュニケーション心理学
- 心・精神の病
- 救急救命
- 店内環境
- 公衆衛生
- リラクゼーション業に関する法令
- リラクゼーションスペース運営について
- 脊柱の構造と神経系
- 頸部・肩部の構造
- 腰部の構造
- 皮膚の構造
これらの基本的な知識を学んでいきます。
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リラクゼーションセラピスト認定資格は持ってて意味なんかあるの?
リラクゼーションセラピスト認定試験2級・1級のデメリット
個人的にはデメリットはないと思っています。
セラピストの間では、
「そんなの国家資格でもないし、持ってたってしょうがないよ」
「無駄だよと」
という声を耳にしますが、
一般社団法人日本リラクゼーション業協会が考えた会社共通の資格です。
そしてリラクゼーションの会社の大手が集まって設立したものが日本リラクゼーション業協会です。
さらに日本リラクゼーション業協会の会員になっている大手の会社は、日本に数十店舗、数百店舗を展開しています。
ということは、その会社に就職や転職する確率は高いと思います。
協会の会員になっている会社は、リラクゼーションセラピスト検定の資格をとても重要視しているので、
ラフィネやリバース東京では、資格を取らないと歩合が上がる研修や試験を受けることすら出来なかったり、
この資格を持っているだけで就職や転職が有利になったり、最初から歩合が高かったりと有利になります。
リラクゼーションセラピスト認定資格2級のメリット
リラクゼーションセラピスト認定2級のメリットを2つ上げたいと思います。
- 歩合率UP
- 基礎知識のUP
1.歩合率UP
2級の場合は歩合が上がらないか、上がっても1%くらいかと思います。
大手の会社では2級を取得しているのは当たり前になってきて、研修の段階で受講させられる会社もあります。
ですが、大手の中でも「りらくる」のような60分2,980円で提供している会社は基本の歩合が低いのと、
セラピスト全員に2級を取得する意識を持たせるため、取得すると歩合を上げる会社もあります。
2.基礎知識のUP
基礎知識の向上は直接数字で自分の利益として現れるわけではないので実感できないかもしれませんが、
知識を付けることによってお客様の身体を押すことへの自信やセラピストの心は手を通してお客様に伝わりますので、心からの安心感を与えることに繋がります。
2級では身体の基礎的な知識が得られるため、特にリラクゼーションに初めて就職する人や、新社会人の方は学んでおいて損はないと思います。
リラクゼーションセラピスト認定資格1級のメリット
リラクゼーションセラピスト認定1級のメリットを3つ上げたいと思います。
- 歩合率UP
- 基礎知識のUP
- 試験官への採用
1.歩合率UP
基本の歩合より1%〜2%くらい上がる会社が多いと思います。
初めてリラクゼーションに就職した場合は1級はまだ取得出来ませんが、
リラクゼーション業界内で転職する時は最初から歩合率を上げていただける会社(特に大手の会社)も多いので、
取得してから転職すると1級を持っているというだけで会社からの信頼度も高くなり、かなり優遇されますよ。
2.基礎知識のUP
2級と同様に、知識を付けることによってお客様の身体を押すことへの自信やセラピストの心は手を通してお客様に伝わりますので、心からの安心感を与えることに繋がります。
また、1級を取得するには身体に関することだけでなく、
店舗の運営に関する基礎知識も必要になってくるため幅広く学ぶ必要があります。
専門学校などですでに身体の詳しい知識をお持ちの方でも、学ぶことが多いかもしれません。
なので、1級に受かる、受からないは関係なく、より高い知識をつけるという意味でも勉強する価値は十分にあると思います。
3.試験官への採用
これはあまり知られていませんが、1級を取得するとリラクゼーションセラピスト検定1級、2級試験の試験官をすることが出来るようになります。
試験官になるにはリラクゼーション業協会が行う試験官講習を受ける必要がありますが、
講習を受けると認定証を貰え、試験会場にて試験官業務を行うことができます。
試験官とは?
試験官を行うと報酬が発生します。
この報酬はリラクゼーション業協会より支払われます。
試験官料(受取る報酬)
半日(午前):10,000円
1日(午後):15,000円
※交通費は県をまたいで試験会場に行った場合は別途交通費が支払われます。
試験日時
1ヶ月に2日間、火曜日に行われていました。
1級、2級の試験はそれぞれ1日2回行われ、
『1級試験』
試験官集合時間:9:00
〈試験時間〉
午前:11:00〜12:30
午後:15:00〜16:30
終了時間:17:00
『2級試験』
試験官集合時間:10:00
〈試験時間〉
午前:11:00〜12:00
午後:14:00〜15:00
終了時間:片付け次第
となります。
試験会場
リラクゼーション業協会会員の会社の各本社が会場になっていることが多いです。
受講者が多い場合は、貸し会議室などで行われることもあります。
試験官料の受取方法
試験官料はリラクゼーション業協会より自分が務めている会社宛に翌月の10日に支払われます。
その後に会社から通常の給料と一緒に口座に振り込まれます。
※リラクゼーション業協会から直接振り込まれることはありません。
この試験官講習は定期的に行われているものではありませんが、
試験を受けるセラピストに対して試験官の人数が足りなくなったとき(リラクゼーション業協会では手が回らないときなど)に各会社に募集を募り、
1級を取得しているセラピストから試験官を行なっていただける人を採用していきます。
この業界は入れ替わりが激しく、試験官の資格を持ったセラピストが辞めたり、
現在はリラクゼーション業協会の会員になる会社が増え、それに伴いリラクゼーションセラピスト検定を受ける人数も増加しているため、
試験官が不足していき、試験官講習も増えていくかもしれません。
リラクゼーションセラピスト認定試験2級・1級の金額や日程は?
2級試験
【受講資格】
リラクゼーション業協会の会員の会社で働いている方が前提で
会員の会社での実務経験が3ヶ月以上
または
会員の会社での研修を100時間以上
の条件で受講資格が得られます。
受講申し込みは、会社が手続きしてくれるところが多いですが、自分で行うとしたらリラクゼーション業協会のホームページでのみの申し込み手続きとなります。
【受講料】
受験料:6000円(税抜)
【日程】
2級は基本的に月に1回、毎月(12月を除く)試験が開催されています。
【試験時間】
60分
【問題数】
50問(マークシート・4択)
【合格ライン】
正答率:80%
【教本】
2級教本:3000円(税別)
1級・2級共通問題集:3000円(税別)
1級試験
【受講資格】
リラクゼーション業協会の会員の会社で働いている方が前提で
2級に合格していることと、会員の会社での実務経験が1年以上
の条件で受講資格が得られます。
※上救急救命講習は必須ではありませんが、教本の知識は必要で試験には出ます。
【受講料】
受験料:15000円(税別)
【日程】
1級は基本的に3月・7月・11月に試験が開催されています。
【試験時間】
90分
【問題数】
100問(マークシート・4択)
【合格ライン】
正答率:80%
【教本】
1級教本:4000円(税別)
1級・2級共通問題集:3000円(税別)
ちなみに、1級、2級共に合格するためのには問題集だけをやっていればいいと言うわけではありません。
※教本にしか書かれていない問題も出題されますので教本はくまなく見ておいた方が確実です。
リラクゼーションセラピスト認定試験についてのホームペジはこちら⬇
リラクゼーション業協会の会員になってない会社に転職したら資格は意味なくなる?
ではリラクゼーション業協会の会員になっていない会社に転職した場合は意味がないのでしょうか?
正直に言うと、
日本リラクゼーション業協会の会員になっていない会社に転職した場合は、資格だけで言うと意味を成さないものです。
会員になってない会社は「何それ、そんなものあるの」と全く知らない人がほとんどだと思いますし、民間の資格自体重要視していないサロンがほとんどだと思います。
しかし、リラクゼーションセラピスト認定資格の内容は、身体のことからリラクゼーション全般のことまで内容はとても優れたものになりますので、
どこに行っても役に立つものであり、資格を取得して、または勉強をすること自体無駄になるものではありません。
サロンではお客様に
「資格は持ていますか?」
と聞かれることがありますが、
リラクゼーションセラピスト認定資格2級・1級の資格を持っていると堂々と言いましょう。
「なにそれ?」
と言われたら
解剖学からリラクゼーションの運営まで基本的なことをしっかりと勉強していますと伝えましょう。
国家資格が全てではありませんので、資格を持っていますと言っていいと思います。
こちらの記事も参考にしてみてください⬇
まとめ
リラクゼーションセラピスト認定資格2級・1級
についてでした。
大手の企業が占めている日本リラクゼーション業協会は大きな組織になっているので、会員の会社に就職する確率が高くなっている今、
リラクゼーションセラピスト認定資格は取得しておいて損はないと思います。
この資格は基礎知識がしっかりと身につくものになっているので、たとえ会員になっていない会社に転職したとしても、この先独立していくとしても自信の確かな武器になると思います。
資格を取ることが目的というよりは、今後必要な知識を見につける意味で勉強していくといいと思います。
その結果、合格につながっていくのではないでしょうか。