これからリラクゼーションの開業をする人にとって、穴場的な分野になっているのが頭の揉みほぐし専門店です。
ここ10年でリラクゼーションの新規オープンが進み、街中では揉みほぐしの看板が至る所で目に付くようになり、
特に低価格帯のボディケア60分2980円のお店が非常に多くなりました。
エステ、タイ古式マッサージ、リフレクソロジーなどもお店が増えてきたため、価格競争が激しくなってきて、
手っ取り早くお客様を取り込みたいがために値下げをし、これからももっと価格が下がってくることになると思います。
そんな中まだあまり手を付けられていないのが、ドライヘッドスパです。
今回は、開業するのに何故ドライヘッドスパがおすすめなのか、また女性におすすめな理由を書いていきます。
ドライヘッドスパの開業に女性セラピストをおすすめする2つの理由!
1.体が疲れにくい
ドライヘッドスパは基本的に椅子に座ったままおこないます。
例えばボディケアやエステの場合、立ったまま行うのが殆どで、施術者の身体の故障が多いのが腰痛です。
これは慣れや基本姿勢絵を維持できる技術力にもよりますが、屈んだ姿勢で行うためどうしても腰に負担がかかってきてしまい、
腰痛が悪化してコルセットをしながら施術をしているセラピストや体を壊してやめていく人も実際に存在します。
その点ドライヘッドスパの場合は最後まで椅子に座ったまま施術を行えるので、体の負担も最小限ですみます。
それによって長く続けられることになり、息の長いセラピストになることができます。
2.シングルマザーにも最適!
先程も書きましたが、ドライヘッドスパは60分コース6000円以上と高単価であるため、一日の施術人数は少なくて売上を上げられます。
ということは、一日の営業時間が短くできます。
例えば1人で経営するとして、
ドライヘッドスパの金額:60分コース6000円
一日のお客様施術人数:4人
一日の収益:6000円×4人=24000円
営業時間:10:00~16:00
お休み(週休):2日(365日÷週7日≒52週=週休2日で年間104日の休み)
休み(その他、お盆、年末年始など):16日
年間の休み:104日+16日=120日
営業日数:245日
年間売上:24000円×245日=5880000万円
これは単純計算と少ない営業時間で考えています。
この他に支出として店舗を借りる家賃がかかるかもしれませんが、それを極力抑えるか自宅兼店舗で考えてもいいです。
何が言いたいのかというと、
お子さんを預けて営業するとしてお店が終わってから十分迎えに行ける時間があるということです。
小学校に上がるまでは少ない営業時間にしてお子様が小学生になってからは営業時間を増やしたり、
従業員を雇って売上を上げていく経営者として活躍していく道もあります。
開業資格はドライヘッドスパをおすすめする3つの理由!
1.穴場的な分野のドライヘッドスパ!
最初にも書きましたが、穴場的な分野とは頭の揉みほぐし専門店がまだまだ少ないということです。
頭の揉みほぐしは以前からありましたが、主にボディケアで全身の施術を行うときの最後に5分10分行う程度でした。
10年ほど前は会社単位で頭の施術専門でのメニューがさほど確立されていなく、大手の会社でも店舗によって頭の揉みほぐしメニューが若干あったくらいでした。
以前は、リラクゼーション業界全体では頭をほぐすということをまだあまり重要視していませんでした。
ですが、自分が2012年に初めて配属された店舗では、たまたまスカルプコースという頭の揉みほぐし専門の30分まで施術を行うメニューがあったのですが、
意外とお客様が多く(多くと言っても店舗全体が暇なところだったの割合が多いという意味です)スカルプコースで指名がついたくらい人気のコースでした。
当時、意外と「みんな頭の揉みほぐしをしてもらいたいんだ」という印象でした。
お客様は、
頭をほぐしてもらいたいんです。
頭をやってもらいたい。
頭を押してもらいたい。
頭を触ってもらいたい。
何故なら気持ちいいから。
現在、頭の揉みほぐし専門店では「悟空のきもち」が有名ですが、日本には4店舗です。
その他にもチェーン展開している会社はいくつかありますが、どの会社も数店舗の展開であったり、後は個人で経営しているドライヘッドスパのお店があるくらいで、
全国的にはまだまだ少ないです。
まだライバルが少ない、同業者が少ない、
そんな今だからこそ、開業して出店したお客様を取り込むチャンスなのです。
2.価格が下がっていない
今の時代、品質の良いものを高価格で提供する、それなりのものを低価格で提供する、この両極端が売れる要素になっています。
そんな中ドライヘッドスパは60分コース6000円以上や30分コース6000円で提供している会社もあり、高単価を維持しています。
それは質の高い技術力も当然ありますが、ドライヘッドスパ専門店の数が全国的に見ると極端に少ないことも大きな理由の一つです。
ドライヘッドスパ専門店は「悟空のきもち」による人々への多大なる貢献度により、頭の揉みほぐしの認知度が格段にアップしました。
しかし、全国のドライヘッドスパを行なっている店舗はまだまだ少なく、
低価格帯のお店で頭の揉みほぐしコースはあっても、専門店となるとごくわずかです。
専門店の数が少ないということは価格競争をする必要がありません。
単価を下げる必要がないのです。
現在街中では、揉みほぐし(ボディケア)60分2980円の看板が目立っています。
以前の半額以下の単価。
10年前までは60分6000円がほとんどで、低価格帯のお店が出始めた頃で、経営者は、同じ様なお店が増えると簡単な差別化に走りがちになります。
それは価格を下げるということ。
人件費を削り、あらゆるサービスを排除して半額以下まで下げました。
そして回転率を上げ、数で勝負するスタイルに切り替えて大幅な売上アップに成功することになります。
しかし、低価格帯のリラクゼーションを最初に始めた会社が業績を伸ばしていることを知ると、必ず他社も真似をして後に続きます。
価格競争が激しくなり今では低価格帯のお店が乱立している状態です。
そしてまたお客様の取り合い状態で暇な店舗が増えている現在は、新店舗が出来ては2、3年後に閉店するという悪循環になっています。
ドライヘッドスパ専門店が全国に店舗数が増える前に開業し、安定した集客が出来ていければ、
業界全体の単価が下がってきても価格競争に参入することなく高単価を維持していくことができます。
そして高単価を維持できるということは、
一日に施術するお客様の人数が少なくても売上を上げることが出来る
⬇
それによって営業時間も短く出来る
⬇
休みも取れるようになる
⬇
長く続けられる
といった良い循環が生まれていきます。
3.スマホ疲れに最適!
ここ数年よく聞くようになったスマホ疲れですが、要は長時間下を向いていることが多いと頭の重みで首や肩に負担がかかったり、
液晶画面を見つめている時間が多いと目に負担がかかったりして、頭痛や眼精疲労、睡眠不足を引き起こす可能性があります。
デスクワークをしてさらに仕事終わりやプライベートでもスマホを見るといった、常に何時でも下を向いている状態が続くという、
頭から方にかけての負担は相当なものになっています。
また、現代は超情報社会であるので見たくなくても聞きたくなくても、得たくない嫌な情報が自然と入ってきてしまいます。
それによって生じるストレスも凄まじいものがあります(あまり自覚がないとしても…)。
そんな状態に頭の揉みほぐしは頭痛の緩和、頭痛や肩こり、眼精疲労、睡眠不足、小顔効果、フェイスアップ、ストレスの緩和といった効果が期待されます(個人差はありますが)。
以前にタクシーの運手酒の方が勤務中の合間に来店されたとき、頭痛と眠気がひどく運転に支障が出るため勤務を続けられないと行って頭の施術を受けに来られました。
頭の揉みほぐし30分コースを行いましたが施術終了後に、
「すごくスッキリした」
「これで運転に戻れる」
と言って帰っていきました。
そしてドライヘッドスパ(頭の揉みほぐし)と言っても頭だけを施術するのではありません。
これは勘違いしている人も多いかもしれませんが、ドライヘッドスで行う部位は主に大きく分けて「頭・顔・首・肩」をおこなっていきます。
勿論会社によって店舗によって行う部位は違ってきますが、基本的に4箇所になり、全て合わせて何種類の手技と言っています。
少し話がそれましたが要するに、
頭の施術をメインとして顔、首、肩と行うことによって頭の疲れは勿論、顔の疲れ(意外と顔も疲れてる)、首・肩の疲れが取れやすくなり、これによって全体的なスッキリ感が味わえる。
そして、
- 頭痛の緩和
- 頭痛や肩こり
- 眼精疲労
- 睡眠不足
- 小顔効果
- フェイスアップ
- ストレスの緩和
と言った効果が期待できるものになります。
ドライヘッドスパに関してはこちらの記事もみてみてください⇓
専門店にすることに意味がある!
売りたいものを専門にする方がお客様は集まります。
リッチインニッチ(Rich in Niche)という言葉があります。
リッチ(富)はニッチ(小さい市場)にありと言われ、市場を拡大するよりも少ない分野に絞ったほうが売れるという法則です。
※小さい市場と言ってもお客様が求めていないと意味がないですが。
頭の揉みほぐしコースはスカルプコース、ヘッドケアコースなど昔からありました。
ですがそれは何でもやるリラクゼーション店(ボディケア・リフレクソロジー・エステ・ヘッドケアなど総合的に行うお店)の一部のコースに頭の揉みほぐしコースがあるだけでした。
多くのリラクゼーション店がこのタイプです。
要はなんでも屋さんの中の一部のコースに頭の揉みほぐしコースがあるという形でした。
頭の揉みほぐしの効果としては、なんでも屋さんとドライヘッドスパ専門店も同じかもしれません。
ですが、人の心理として専門店にすることでよりほぐしてくれるのではないか、より効果が高いのではないかという意識が働きます。
お客様はやってもらいたいことが明確であれば、専門性の高いお店に足を運びます。
そして経営をするに当たってもリラクゼーション全般で勝負をするよりも、まだまだ市場が少ない分野で勝負するほうが確実に売上が上がっていきます。
どの分野にも言えることですが、人がやっていない分野でお客様が求めていることを行うことが成功する基本になります。
あなたの住んでいる周りにリラクゼーションはあっても、頭の揉みほぐし専門店はあるでしょうか?
資格はいらない!
基本的にリラクゼーションのお店を開業するのに資格は必要ありません。
開業資格と書きましたが、国家資格も民間資格も必要ありません。
ドライヘッドスパ専門店をオープンするのにも同じです。
頭の揉みほぐしで知られているのがヘッドマイスターという資格ですが、これは「悟空のきもち」が主催する学校が出している資格になりますが、
悟空のきもちで働くためにはこの資格が必要になるだけで、起業するのに必要な資格ではありません。
起業に必要なものは絶対的な技術と経営能力です。
これを身につけるのが大変なのですが、少なくとも専門店である以上格段に上手い技術は必要になります。
技術ありきのプラスαが必要になります。
ヘッドマイスターについて詳しくはこちらを見てみて下さい⬇
まとめ
ドライヘッドスパの開業が女性におすすめな理由は、
身体が疲れにくい。
シングルマザーにも最適。
ドライヘッドスパの開業がおすすめな理由は、
専門店が少ない。
価格が下がっていない。
スマホ疲れに最適。
専門店にすることによって売れる(リッチインニッチ)。
今、リラクゼーション業界は低迷しつつあります。
そんな中、頭の揉みほぐし専門店であるドライヘッドスパは売上を伸ばしています。
副業が解禁になったり、若い起業家が増えつつあり自分の好きなことを仕事にしていく時代になっています。
しかし選択肢がありすぎて、何をしていいのか分からなくなってもいます。
そんなとき、一つの考え方として「人助けをしたい」という思いでやってみてもいいです。
助けると言っても大きなことではなく、「癒やしたい」という思い、自分で仕事をして生きていきたいと思っていたらリラクゼーション業界を考えてみてください。
この記事がそのきっかけになれば幸いです。